SV811-3アンプ


SV811-3 横置き このアンプは、上下は分離可能です。この画像は我が家のアンプ設置場所であるTV台(イレクターの手製)に配置したところです。

そうそう、言葉の使い方を間違えていたので修正しました。A2級(グリッドバイアスEg=0)の意味でゼロバイアスと書いていましたが、これはカソードをGNDに直接接地してグリッド抵抗として数百k〜数MΩを接続する特別な用法を示すのだそうです。よって、A2級アンプが正しいです。(2002/4/29)


SV811-3 全体

 2002年3月16日の三土会で撮影した画像です。上に載っているのは、小川さんのトライパスD級アンプです。

 どうやらドライブアンプの音質がかなり支配的らしく、フィリップス君(Philips TDA1552Qアンプ)やトライパスD級アンプのようなICアンプだと、高域がこもったような、あまり面白みのない音になってしまいます。ところが、増田さんの6BM8超三v1.5アンプでドライブでは、もともと増田さんアンプが発振気味なのか高域がハッとするほどキレが有るせいもありますが、上から下までパワフルな音が出ていました。ジャズだと、シンバルは金属の音がするし、ベースも輪郭のはっきりした鳴りっぷりでした。

 でも、このアンプを通さずに聴くのに比べると、やはりパワー感が全く違います。ブースターアンプとしては、かなり良い線を行っているようです。

 ただし、ヒーターハムがやはり大きすぎるのが欠点です。6.3Vでは、単なる可変抵抗のハムバランサではハムが取りきれません。直流点火か、森山式ハムバランサを試してみる必要がありそうです。



SV811-3 アップ

 SV811-3は、トリタンなのでかなり明るく光ります。明るすぎて、部屋を暗くしてTVを見ていると邪魔なくらいだったり。

 ヒーターが6.3V4Aで、2本ではヒータだけで50Wの発熱となりますが、シャーシはあまり熱くなりません。安全のためにソケット周りに10mmの穴を12個づつ開けましたが、不要だったかもしれません。



SV811-3 電源

 電源部です。左の空色のコンデンサは450V 5600μFです。このコンデンサは3000円/本と安価なのですが、あまり音は良くないそうです。もっと音の良いコンデンサが入手できたら交換してみたいと思っています。右側はチョークコイルで、5H 200mAです。

 チョークコイルの下に、6V 10Aのヒータートランスが2個あります。6.3Vには少し足りないかもしれませんが、巻き足しがあるでしょうから気にしないことにします。

 コンデンサの下に、100V 70VAの絶縁トランスが3個あって、1次側を110V、2次側を100Vにして3個直列に接続しています。それをダイオードブリッジで受けて、450V< 330μFのコンデンサを2個直列にして整流しています。その後のチョークコイルとコンデンサはL/Rch独立です。

 電源SWは、ヒーター用とB電圧用で別々にしています。(2002/3/17)



 
 NFBのつもりでしたが、どうやらPFBになってました。まあ、音にメリハリが付いて楽しいので、これで良しとします。特に発振もしていないようですし。

 そうそう、このアンプに20Hzや30Hzを大振幅で入力すると、ガタガタと真空管が振動します。小川さんのいっていた、入力トランスが飽和してドライブのTDA1552Qの保護回路が働いている現象なのでしょうか...?? (2002/3/12)



 ドライブ用のフィリップスTDA1552Qアンプ(通称フィリップス君)の電源を交換して強化したり、入力トランスの2次側を600Ωタップから300オームタップに変更したりしたところ、柔らかい音で鳴りはじめました。音が変だったのは、ゲインが高すぎてボリュームをかなり絞った状態だったため、音が痩せていたせいのようです。(2002/3/4)



 SV811-3 A2級トランスドライブアンプを鳴らすべく、外部電源を含めて作り直しました。かなり大きくなってしまいましたが...

 SV811-3はバイアス0Vで300V/140mAと定格に近い動作をさせています。音はなんだかトランジスタアンプに近くなってしまいました。もう少し聴き込んでみる予定です。 (2002/3/2)







 手作りアンプの会の荒木さん、宇多さんのアンプに触発されて作った、A2級(グリッドバイアスEg=0V)トランスドライブアンプです。別のアンプのスピーカー出力を8Ω=600Ωの小型出力トランスの8Ω側で受けて入力トランスとして使用します。宇多さんの強力な外部電源を借りたり、小川さんの提案でNFBをかけたりして、なかなかドスの効いた音を聴かせてくれました。(2002/2/16)






 手作りアンプの会の2000年冬コンサートに出品。課題の東栄650円出力トランスを使用。6DJ8=6N1PのSRPPドライブです。でも、低音が出ません...





 トリタン(トリウムタングステン)フィラメントの真空管を使ったアンプが欲しいと思っていたところ、 ラジオ技術にSV811-3の制作記事が掲載されたのでコピーしてみました。 トリタンは電球のように明るく光るので、見るだけでとても楽しいのです。 SV811-3はフィラメントが6.3V 4Aと大食らいなので使いにくいですが、 年末にサンエイ電機で3500円/本でした。良い真空管なのに...
 
オリジナルは6SN7(1/2) = 6BX7 (1/2) = SV811-3という構成だったのですが、 なんだかつまらない音なので、6SC7(パラ) = SV811-3に変更、その後 6SN7(1/2) = 6SN7(1/2,前段と直結) = SV811-3としています。 画像では、6SN7は5692(6SN7の高信頼管)です。

 音は、爽やかなのですが迫力に欠けます。これがいわゆる「爽やかなトリタンの音」 なのでしょうか...?